タイトル |
日本ナシ「新高」における大果生産のための側枝更新時期 |
担当機関 |
熊本県農業研究センター |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1999 |
要約 |
ナシ「新高」の果実肥大は、3~5年生の側枝に着果したものが最も肥大が良いことを明らかにした。したがって、側枝の更新は6年生で行うのが良い。熊本県農業研究センター・果樹研究所・落葉果樹部
|
背景・ねらい |
「新高」は短果枝花芽の維持が容易なことから、側枝が長い年月にわたり利用されることが多く、「幸水」と比べると側枝の更新が遅い傾向にある。高品質果生産のためには生産性の高い優良な側枝を利用する必要がある。そこで、整枝せん定の際の側枝更新の判断材料に資するため、着果している部分の枝齢ならびに側枝齢と果実品質の関係について検討した。
|
成果の内容・特徴 |
- 側枝齢と果実の大きさとの関係では、3~5年生側枝に着果した果実が大きく、その他の側枝では小さい傾向にあった(表1)。
- 着果枝齢と果実の大きさの関係でも3~5年生短果枝に着果した果実が大きく、1年生枝(長果枝)~2年生短果枝と6年生以上の短果枝に着果した果実は小さい傾向にあった(表2)。
- 以上の結果から、3~5年生の側枝に着果した果実が最も肥大が良いので、側枝更新は6年生で行うが良い。
|
成果の活用面・留意点 |
- 「新高」のせん定における側枝更新技術の目安として活用する。
- 「愛宕」「新興」など短果枝花芽が維持されやすい品種においても適応できることが考えられる。
|
図表1 |
 |
図表2 |
 |
カテゴリ |
日本なし
品種
|