タイトル |
カンキツの薬剤防除効果の高いスピードスプレーヤの風量及び薬液量 |
担当機関 |
長崎県果樹試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
スピードスプレーヤ(SS)による薬剤散布においては,風量は小さくても散布薬液量を多くしたほうが,風量が大きく散布薬液量が少ない場合より薬液の付着はよく,病害虫の発生も少ない。長崎県果樹試験場・常緑果樹科
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背景・ねらい |
カンキツ栽培における防除作業の省力化を推進するため,スピードスプレーヤ(SS)の導入が進んでいる。SSを有効に活用するため,SSの散布条件と薬液の付着,防除効果について明らかにする必要がある。そこで,樹高2.5m程度の樹を用いて,SSの風量と散布速度(散布薬液量)並びに園地形態の違いと薬液の付着程度,病害虫の発生状況との関連を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 葉への薬液付着は,葉表より葉裏で少ない。特に、平坦園に比べ、階段園が小さい(データ省略)。
- 平坦園での付着ムラ率は,散布速度が速く,散布時の風量が大きい場合が高い。階段園での付着不良率は,散布速度が速く,散布時の風量が小さい場合がやや高く,付着ムラ率は散布速度が速く,散布時の風量が大きい場合が高い(表1)。
- ハダニの発生については,散布薬液量が同じ場合は、散布時の風量が大きいほうが、また、風量が同じ場合は、散布薬液量が多いほうが防除効果が高い。黒点病の発生は,散布時の風量が小さくても,散布速度を遅くし散布薬液量を多くした場合が少ない(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- SSによる防除効果を高めるため,樹の大きさや園地の形状に応じて散布条件を調節する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
害虫
省力化
防除
薬剤
その他のかんきつ
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