タイトル |
日本ナシ「新高」の袋掛けの省力化 |
担当機関 |
熊本県農業研究センター |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
ナシ「新高」の袋掛けにおいて、慣行の2回掛け資材を併せ袋として1回掛けにすることにより約50%の省力化となった。また、1回掛けを行う場合の袋掛け時期は、満開後80日頃までに行えば品質上問題ない。熊本県農業研究センター・果樹研究所・落葉果樹部
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背景・ねらい |
日本ナシ「新高」は、他の品種以上に贈答用としての需要が多く、外観が重視のため県内のほとんどの産地で有袋栽培が行われている。そのため、小袋と外袋の2回の袋掛け作業が行われており、作業が短期間に集中し、面積拡大の制限要因となっている。そこで、袋掛けの省力化を図るため、現行の袋掛け回数2回を1回に軽減するための袋資材の検討とともに袋掛けの適期幅について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 袋掛けに要する時間は、1回掛けを行うことによりいずれの区も慣行の2回掛けに比べ、49~58%の省力化が図られた。
- 果実品質面では、B区(新聞・赤色パラフィン2重)、C区(灰色雑袋・茶色スジパラフィン)の果実は果梗部に青みが残ったが、A区(慣行区資材の1回掛け)は、D区(新聞2重・レンガ色雑袋2重)と同等の外観、品質であった。
- 被袋時期が遅くなると、袋掛けに多くの時間を要するとともに、果実の果梗部に青味が残ることから、満開後80日頃までに被袋を行う必要があると判断された。
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成果の活用面・留意点 |
- 「新高」の有袋栽培園で活用可能である。
- 袋掛け時期の適期は、仕上げ摘果後~満開後80日頃であるが、スピードスプレヤー導入園での早期の袋掛けは薬剤散布時に落果するおそれがあるので枝掛けを行う。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
省力化
茶
日本なし
品種
薬剤
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