タイトル |
中山間地域におけるリーフレタスの年5回どり栽培技術 |
担当機関 |
福岡県農業総合試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
福岡県内の標高340m程度の中山間地域では、リーフレタスの3品種「フリルアイス」、「晩抽レッドファイヤー」、「レッドファイヤー」を組み合わせると、同一圃場で年5回どりが可能である。「フリルアイス」の三要素の施肥量と栽植密度は6月どりでは10a当たり各24kgで5,900株、9月どりでは各12kgで5,900株である。
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背景・ねらい |
福岡県の平坦地におけるレタス栽培は、気温の高い7~9月に栽培すると抽だいするため収穫期は10月中旬~6月中旬が一般的であり、作付回数は年3回が限界である。そこで、福岡県における標高の高い中山間地域の冷涼な気候を活かし、平坦地よりもさらに作付け回数の向上が可能なリーフレタスの周年栽培体系を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 標高340m程度の中山間地域では、6月どりで「フリルアイス」および「晩抽レッドファイヤー」、9月どりで「フリルアイス」、11月どりで「晩抽レッドファイヤー」、2、4月どりで「レッドファイヤー」を用いることで、同一圃場で年5回どりが可能である(図1)。
- 「フリルアイス」の6月どりでは10a当たり施肥量は、三要素を各24kg以上で、収量が優れる傾向にあり、裁植密度は10a 当たり5,900 株で調製重が優れる。9月どりでは施肥量を各12kgまで減らしても調製重や収量に影響は認められず、裁植密度を10a当たり5,900株とすることで調製重が優れる(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 中山間地域のリーフレタスの作付体系に活用する。
- 6月どり、9月どりは抽だいが早く収穫適期幅が短いので、とり遅れないように注意する。
- 冬期は標高の低い地域に比べ、温度が下がるので保温に努める。
- 11月、2月、4月、6月どりの施肥量、栽植密度は現地の慣行に準ずる。
- 夏季の台風対策として寒冷紗をべた掛けする。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
栽培技術
栽培体系
施肥
中山間地域
品種
リーフレタス
レタス
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