タイトル |
根深ネギの春まき冬どり作型における稚苗移植栽培法 |
担当機関 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
根深ネギの春まき冬どり作型において、連続ペーパーポットCP303を利用した稚苗移植栽培は、育苗期間は40日、畦幅は100cm、植え溝の深さは10~15㎝程度が適当である。
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背景・ねらい |
近年、根深ネギ産地では、生産者の高齢化や担い手の減少などから、品質、収量の低下や作付け面積の減少が懸念されている。そこで、植え付け作業の省力化・軽作業化を図るために、連続ペーパーポットによる稚苗機械移植栽培法を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 定植苗の葉数、草丈、葉鞘径、苗重は育苗期間が長くなるほど増加する傾向が認められる。しかし、40日苗の収穫時の生育、収量は50日苗及び60日苗と比べて大差がない(表1)。
- 軟白長は畦幅120cmが畦幅100㎝に比べて優るが、軟白長以外の生育量に著しい差異は認められず、収量性を考慮すれば畦幅は100㎝が適当である(表2)。
- 植え溝の深さ5cmでは、浅植えのため、軟白長が目標の30㎝に満たない個体が多く、B品やC品に格落ちする個体が多数見られる。一方、植え溝の深さ20㎝では、深植えのため、苗の埋没による欠株、溝内冠水による生育阻害の影響により、m当たり収穫本数は減少する傾向がある。植え溝の深さは、深いほど軟白部分をより長く仕上げられるが、目標軟白長を30㎝とした場合、生育、収量、土寄せの作業性から判断して、深さは10~15㎝が適当である(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本県野菜栽培指針に活用する。
- 本技術は厚層腐植質黒ボク土等の軽い土壌に適用できる。
- 連続ペーパーポット育苗は苗の選別ができないので苗の斉一化に留意する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育苗
栽培技術
省力化
ねぎ
野菜栽培
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