タイトル |
4・5月出荷用スイートコーンの適品種 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
4・5月出荷のスイートコーン品種として、イエローコーン系では「FS-702」と「イエロークイーン」が有望である。バイカラー系については、該当する適品種は選定できなかった。
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背景・ねらい |
亜熱帯の沖縄では、1~2月中旬に収穫するレタス後圃場(全面マルチ)を利用し、4・5月出荷用スイートコーンを栽培生産することで農業所得の増加が見込まれる。そこで穂重が重く、先端不稔の少ない食味に優れた、4月下旬から5月上旬の県外出荷に適したイエロー系およびバイカラー系スイートコーンの品種を選定する。
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成果の内容・特徴 |
- 供試品種32点の中で、穂重・先端不稔・食味の面から総合的に判断し、有望品種としてイエロー系2品種を選定した。
- イエロー系品種
- 「FS-702」は、現在本県で主流を占めている「キャンベラ86」および「キャンベラ90」より穂重が重く、L級以上の大果の占める割合が高い。甘みは「キャンベラ90」と同程度あり、先端不稔はキャンベラより少なく軟らかい。「キャンベラ86」および「キャンベラ90」に代わる品種として有望である。
- 「イエロークイーン」は、供試品種中で最もA品率の高いバイカラー系の「トップコーン」に次いで高く、穂重も重い方でL級以上の大果率も高い。甘さに若干欠けるが軟らかく、「キャンベラ86」および「キャンベラ90」に代わる品種として有望である。
- バイカラー系品種
- 現在本県で主流を占めている「カクテル600」より総合的に優る品種として、「アメリカンカーニバル95」があるが、現在市場で最も優先される形質である穂重およびL級以上の大果の占める割合が低く、有望品種として上げるには少々難がある。したがって今回は、バイカラー系有望品種を選定することはできなかった。
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成果の活用面・留意点 |
風当たりの強い圃場では、防風垣を設置する。
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図表1 |
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カテゴリ |
亜熱帯
カラー
出荷調整
品種
良食味
レタス
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