水耕栽培におけるホウレンソウの夏作に適する有望品種の選定

タイトル 水耕栽培におけるホウレンソウの夏作に適する有望品種の選定
担当機関 沖縄県農業試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 水耕施設における夏どりホウレンソウの品種としては、耐暑性に強くて、収量の多い、「ジョーカー」と「パレード」の両品種が適する。沖縄県農業試験場・園芸支場・野菜研究室
背景・ねらい 本県における水耕栽培は、昭和51年度から本格的に栽培されるようになり、平成10年度はその施設面積が約10haまで増加した。このように栽培面積が増加してきたにもかかわらず、水耕栽培にはランニングコスト、品目、品種等の面で問題が多い。現在は葉ネギ、サラダナ、小松菜、ミニトマト等の栽培が多いが、それら品目は露地栽培等と競合するために新規品目の導入及び品種の選定が急務となっている。その対策として、今回は夏場に適するホウレンソウの品種を選定した。
成果の内容・特徴
  1. 一株当たり平均総重は57g、平均調製重は46gで、ともに「パレード」が重い(表2)。
  2. 葉の大きさは、「パレード」が縦が30cm、横が8.5cmと最も大きく、つづいて「ジョーカー」が縦が27.9cm、横が8.2cmである(表2)。
  3. 総収量及び調製収量ともに「パレード」(抽苔率は、品質低下させない程度である)が重く、つづいて「ジョーカー」の順である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 播種する前に一夜浸漬して、摂氏5度(10日間)の温度で催芽したあとにウレタンに播種し、発芽が揃うまで定温器(摂氏18~20度)で5日間程度催芽する。
  2. 発芽が揃った後に4~5日程度馴化して、植え付け後の施設内は50%と遮光する。
  3. 施設内の温度は平均摂氏28度程度で管理し(表3・表4)、ECは2.0mS/cm、水温は摂氏20~23度にする。
  4. 適用地域は県内の水耕栽培施設とする。
図表1 221226-1.jpg
図表2 221226-2.jpg
図表3 221226-3.jpg
図表4 221226-4.jpg
カテゴリ コスト 水耕栽培 耐暑性 ねぎ 播種 品種 ほうれんそう ミニトマト

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