タイトル |
宿根アスター「ジョリージャンパー」の心止まり防止と切り花品質向上 |
担当機関 |
福岡農総試 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
宿根アスター「ジョリージャンパー」の11、12月出し栽培では、2月に株を掘り上げ、摂氏-2度で貯蔵した苗(長期貯蔵苗)を用い、8、9月に定植し、無摘心で栽培すると心止まりの発生を防止できる。12月出しでは、夜間最低摂氏15度で加温すると切り花長が長くなって品質が向上する。福岡農総試・園芸研究所・野菜花き部・花き花木研究室
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背景・ねらい |
宿根アスターは生育適温域が広く、日長処理で開花調節が可能なため、水田転作花きとして切り花生産が増加している。しかし、本県の代表的な青色品種「ジョリージャンパー」の電照抑制11~12月出し栽培では、主枝の伸長が早期に停止する「心止まり」の発生や、花茎の伸長不良による切り花品質の低下が問題となっている。そこで、苗の種類、栽培夜温、電照期間および摘心の有無が心止まりの発生と切り花品質に及ぼす影響を明らかにし、11、12月出し栽培技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 「ジョリージャンパー」の電照抑制11、12月出し栽培では、2月に株を掘り上げて摂氏-2度で貯蔵した苗(長期貯蔵苗)を用い、8、9月に定植し、無摘心で栽培することにより、挿し芽苗と比べて心止まりの発生を防止でき、切り花長の長い、品質のよい切り花が収穫できる(表1、表2、図1)。
- 長期貯蔵苗を用いた電照抑制12月出し無摘心栽培では、栽培夜温を摂氏15度とすると摂氏10度に比べて開花が早く、切り花長が長くなる。定植後の電照期間は8週間でよい(表2)。
- 電照抑制12月出しで挿し芽苗を用いる場合には、無摘心で栽培することにより、心止まりの発生が減少して草姿が改善され、切り花長も長くなる(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 株の長期貯蔵方法については、平成8年度成果「セル成型トレイを利用した宿根アスター吸枝苗の長期貯蔵法」を参照する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
栽培技術
宿根アスター
水田
長期保存・貯蔵
品種
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