宿根アスターの育成系統「’94-124」と「’94-126」の作型適応性

タイトル 宿根アスターの育成系統「’94-124」と「’94-126」の作型適応性
担当機関 大分県温泉熱花き研究指導センター
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 宿根アスターの育成系統「'94-124」と「'94-126」は、電照抑制栽培では摘心(台刈り)期が9月上旬以降の作型になるとロゼットが多発する。また、ロゼット打破期は「'94-124」は12月下旬、「'94-126」は11月下旬頃である。大分県温泉熱花き研究指導センター・研究指導部
背景・ねらい 宿根アスターの育成2系統の周年出荷作型を確立するため、電照抑制栽培における抑制限界期と、促成栽培のための休眠打破期を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 電照抑制栽培における抑制限界期
    1. 系統「'94-124」、「'94-126」とも8月上旬定植・8月下旬摘心では、萌芽の95%以上はロゼット化することなく節間伸長する。8月中旬定植・9月上旬摘心以降は、定植・摘心時期が遅くなるほどロゼット化する萌芽の割合が増加する。同じ定植・摘心時期では「'94-124」のほうが「'94-126」よりロゼット化する萌芽の割合が高い(表1)。
  2. ロゼット打破期
    1. 系統「'94-124」、「'94-126」とも加温電照開始期が遅いほど、加温電照開始から節間伸長開始までの期間が短くなり、生育と切り花形質の揃いがよくなる。「'94-126」は加温電照開始期が11月下旬以降は約30日で節間伸長を開始し、それ以上は短くならない。「'96-124」は加温電照開始期が12月下旬以降は約30日で節間伸長を開始する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 促成栽培のための加温電照開始期は、「'94-126」は11月下旬以降、「'94-124」は12月下旬以降が望ましい。これ以上早く加温電照を開始する場合は低温処理苗の利用が望ましい。
  2. 「'94-124」と「'94-126」の系統特性については平成8年度の研究成果情報に記載。
図表1 221230-1.jpg
図表2 221230-2.jpg
カテゴリ 栽培技術 出荷調整 宿根アスター

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