タイトル |
アルストロメリアの地中冷却栽培技術 |
担当機関 |
大分県温泉熱花き研究指導センター |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
アルストロメリア栽培で夏季高温期に地中冷却を行うと、開花が前進し、1株あたりの採花本数および品質が向上する。この場合、床あたり1条で定植すると、慣行の2条定植に比べ品質が向上し、品種によっては単位面積あたりの採花本数がほぼ同等となる。大分県温泉熱花き研究指導センター・研究指導部
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背景・ねらい |
アルストロメリアは冷涼な環境を好み、西南暖地では夏季に花芽のついたシュートは発生しなくなる。現状の栽培法では品種間差はあるものの、12月以前の採花は困難である。そこで、秋季の切花の確保と採花期の早期延長に伴う採花数量の増加を目的とした地中冷却の効果を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 1畦あたりの冷却管の設置本数は、1条定植の場合は2本、2条定植の場合は5本で、深さは10cmとする(表1)。
- 本地中冷却法(表1)では、地中15cmの位置の地温を摂氏20度以下に下げることができる(図1)。
- 地中冷却により草丈は短くなるが、採花期が前進し1株あたりの総採花数が増加する。また切花重、茎径、小花柄数が増え、品質が向上する(表2、表3)。
- 地中冷却によって単位面積あたりの採花数は増加し、品種によっては1条定植と2条定植はほぼ同じになる(表2)。
- 1条定植は2条定植に比べ草丈が短くなり、切花重、茎径、茎の堅さが勝り、茎の曲がりも少ない(表3)。
- 地中冷却により1畦あたり1条定植が可能であり、定植株数を半減できる。
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成果の活用面・留意点 |
地中冷却を行うにあたり、冷却機などの地中冷却システムの設置と冷却期間中の運転コストが必要となる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
アルストロメリア
コスト
栽培技術
品種
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