デルフィニウムの新品種「アルト」「ベガ」

タイトル デルフィニウムの新品種「アルト」「ベガ」
担当機関 宮崎県総合農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 切り花形質、開花期ともに揃いの優れるデルフィニウムのF1品種「アルト」「ベガ」を育成した。宮崎県総合農業試験場・花き部・育種科
背景・ねらい 既存のデルフィニウムの栽培品種は個体により形質のばらつきが見られ、また、促成栽培においては生育が不斉一となり営利栽培上の問題となっている。そこで生育の揃いが良く、切り花形質の揃ったF1品種の育成に取り組んだ。
成果の内容・特徴 育成品種の主要な特性は以下のとおりである。
  1. 「アルト」
    1. 草型は直立型で草丈は高である。茎の分枝性は少ない。
    2. 花序の長さは長で小花が密に付く。八重咲きで花冠は大である。花柄の長さは長である。がく片数は13枚と多く、全形は楕円形である。最外層がく片、最内層がく片の主要な色はともに鮮青味紫色(日本園芸植物標準色票カラーチャート8306)である(表1)。
    3. 到花日数は中程度で、暖地の促成栽培では定植後約85日で開花する。採花期間は13日程度である(表2)。
    4. 切り花長は、暖地の促成栽培では130~180cmである。また、小花数、花穂長等の切り花形質の揃いも優れる(表3)。
  2. 「ベガ」
    1. 草型は直立型で草丈は中である。茎の分枝性は少ない。
    2. 花序の長さは長で小花が密に付く。八重咲きで花冠は大である。花柄の長さは中である。がく片数は13枚と多く、全形は楕円形である。最外層がく片、最内層がく片の主要な色はともに浅赤味紫色(日本園芸植物標準色票カラーチャート8910)である(表1)。
    3. 到花日数は中程度で、暖地の促成栽培では定植後約85日で開花する。採花期間は25日程度である(表2)。
    4. 切り花長は、暖地の促成栽培では100~160cmである。また、小花数、花穂長等の切り花形質の揃いも優れる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 適応作型、地域は特には定めないが、最も特性を発揮するのは促成栽培である。
  2. 従来の品種に比べて抽だいが非常に早いので、促成栽培、特に年内出荷の作型ではボリュームを確保するために大苗を利用する。
  3. 開花が斉一なので、収穫・出荷労力を考慮した作付け、栽培管理を行う。
図表1 221233-1.jpg
図表2 221233-2.jpg
図表3 221233-3.jpg
カテゴリ 育種 カラー 栽培技術 出荷調整 新品種 デルフィニウム 品種

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