タイトル |
キクの無摘心栽培による栽培期間の短縮 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
無摘心栽培は摘心栽培と比較して切り花品質には大差がなく、栽培期間は「精雲」で9~19日、「夏風」で22日、「秋芳」で15日短縮された。沖縄県農業試験場・園芸支場・花き研究室
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背景・ねらい |
本県における平成9年のキク生産額実績は約132億円であり、切り花生産額の78%を占める。これらの出荷時期は「春の彼岸」を中心とした12月から5月主体であり、特に、2月から4月までの期間は市場占有率が90%であり、責任産地としての地位を確保している。しかし、ここ数年来、市場価格の低迷などにより生産現場では年3作体系による土地利用率の向上や労働の平準化が強く求められている。しかしながらこれまでの摘心栽培技術では年2作が限界であり、土地利用率向上のためには栽培期間の短縮技術の確立が必要である。そこで無摘心栽培による栽培期間の短縮の可能性について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 夏秋ギク型輪ギク「精雲」では無摘心栽培は摘心栽培と比較して切り花品質、収量には大差がなく、栽培期間は9日から19日短縮された(表1,表2)。
- 夏秋ギク型小ギク「夏風」では、無摘心栽培は摘心栽培と比較して切り花品質、収量は大差がなく、栽培期間は22日短縮された(表3,表4)。
- 秋ギク型小ギク「秋芳」では、無摘心区は摘心区と比較して、切り花品質は向上し、収量も増加し、栽培期間も15日短縮された(表3,表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 無摘心栽培は苗が通常より3倍程度必要となるので、親株面積を多くする。
- 電照は無摘心栽培で6週間、摘心栽培で9週間行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
きく
栽培技術
出荷調整
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