根深ネギの秋まき初夏どり作型における雨よけハウス栽培の育苗期間と灌水法

タイトル 根深ネギの秋まき初夏どり作型における雨よけハウス栽培の育苗期間と灌水法
担当機関 宮崎県総合農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 根深ネギの秋まき初夏どり作型における雨よけハウス栽培で、連続ペーパーポットCP303による育苗期間は40日程度、また、土壌水分センサー付き自動灌水装置による水管理は定植から軟白開始までpF1.8程度が適当である。
背景・ねらい 近年、根深ネギ産地では、生産者の高齢化や担い手の減少などから、品質、収量の低下や作付け面積の減少が懸念されている。また、西南暖地の露地ネギは一般的に、3~5月にかけて抽台してくるため、周年生産出荷体系を確立する観点からもこの時期を補うための栽培法の確立が求められている。そこで、秋まき初夏どり雨よけハウス栽培技術を確立するため、連続ペーパーポットを利用した育苗期間と土壌水分が生育、収量に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 育苗期間40日程度は60日に比べて、定植時の苗質は劣るものの、収穫時には同等の生育、収量が得られる。また、ハウスの温度管理は昼間摂氏30度で換気、夜間閉め切りとしたが、10月下旬~11月中旬の播種で抽台の発生は認められない(表1、図1)。
  2. 本圃水管理についてはpF1.8程度(灌水(1))がpF2.0~2.2程度(灌水(2))に比べて初期生育、収穫時の生育及びM級率でも優れる。灌水量の不足は、軟白径や調製重に大きく影響し、肥大不足による下位等階級の増加を招く(表2、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 県内技術指導の資料として活用する。
  2. 本栽培法に用いる品種は晩抽性の長悦が抽台回避の面から望ましい。
  3. 露地栽培より倒伏しやすい環境条件にあるため、適期誘引を行い、倒伏防止、曲がりの軽減に努める。
図表1 221244-1.jpg
図表2 221244-2.jpg
図表3 221244-3.jpg
図表4 221244-4.jpg
カテゴリ 育苗 温度管理 栽培技術 出荷調整 ねぎ 播種 品種 水管理

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