タイトル |
標高300m程度の中山間地域における8、9月出しトルコギキョウの適品種と採花時期 |
担当機関 |
福岡県農業総合試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
標高300m程度の中山間地域において、普通育苗で高品質なトルコギキョウを8~9月に採花可能な9品種を選定した。これら9品種に定植時期を組み合わせることで、8月下旬から9月上旬にかけて採花を行うことができる。福岡県農業総合試験場・八女分場・中山間地作物研究室
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背景・ねらい |
トルコギキョウは、本県では平坦地域を中心に、冷房育苗でロゼット化を回避し、開花時期に暖房を行うことによって、市場販売単価の高い10~11月出しが定着しているものの、コストや技術を要するため生産面積が伸び悩んでいる。一方、中山間地域で本作型に取り組むには、暖房経費が大きくなり不利である。そのため、低コストな普通育苗と雨よけハウスによる夏秋出し栽培が中山間地域に導入されつつある。そこで、標高300m程度の中山間地域における適品種を選定するとともに、品種と定植時期との組み合わせによる採花時期の幅を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 標高300m程度の中山間地域におけるトルコギキョウの8~9月出しに適する品種として、65品種の中から9品種を選定した(表1)。
- これら9品種を標高300m程度の中山間地域で栽培する場合、4月第1半旬播種・6月第1半旬定植すると8月下旬に採花でき、4月第5半旬播種・6月第3半旬定植すると8月第6半旬~9月第3半旬に採花できる(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 中山間地域における夏秋花きの栽培指導資料として活用する。
- 本作型は、台風に遭遇する危険があるため、風に当たりやすい場所を避け、台風来襲時は密閉可能な雨よけハウスを用い、通常はサイドビニルを開放して栽培を行う。
- トルコギキョウは定植後のかん水量が不足すると生育が極端に劣るため、かん水用水を確保できる場所を選定する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
育苗
コスト
栽培技術
中山間地域
低コスト
トルコギキョウ
播種
品種
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