タイトル |
キクの高温障害回避のための遮光 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
夏秋ギク型小ギク「夏風」は高温期に遮光することにより切り花品質が向上し、遮光率は40%程度が有効であった。また、秋ギク型小ギクの「秋芳」も高温期に遮光することにより切り花品質が向上し、遮光率は30%程度が有効であった。沖縄県農業試験場・園芸支場・花き研究室
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背景・ねらい |
沖縄県におけるキクの生産額は平成9年で約132億円となっており、花き生産額の78%を占める最も重要な品目である。本県におけるキク切り花栽培は冬春期の露地栽培主体で展開され、特に2月から4月までの期間は市場占有率は90%であり、責任産地としての地位を確保している。しかし、近年市場価格の低迷などから生産現場では作期の拡大による圃場の利用率の向上などが強く求められている。しかしながら作期を拡大すると定植期、収穫期が高温期となり、切り花品質が低下する。そこで遮光が切り花品質に及ぼす影響を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 夏秋ギク型小ギク「夏風」は、遮光することにより切り花重、花数などが増加し、切り花品質や商品化率が向上した。また7月出荷作型での遮光率は40%程度が有効である(表1,表2)。
- 秋ギク型小ギク「秋芳」は、遮光することにより分枝数、花数などが増加し、切り花品質や商品化率が向上した。また12月出荷作型での遮光率は30%程度が有効である(表1,表2)。
- 夏秋ギク型輪ギク「精雲」は、遮光することにより舌状花数が減少するなど品質向上効果は判然としない(表3,表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 品種・作型によって遮光効果、遮光率に差異があるので留意する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
きく
高温対策
栽培技術
出荷調整
品種
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