タイトル |
煎茶用品種「さきみどり」のクロロフィル及びその誘導体含有量 |
担当機関 |
宮崎県総合農業試験場茶業支場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
煎茶用品種「さきみどり」はクロロフィル含有量が「やぶきた」に比べ約1.3~1.5倍多く、その誘導体であるフェオフィチンへの変化率は低い。宮崎県総合農業試験場茶業支場・加工科
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背景・ねらい |
品種「さきみどり」は、宮崎総農試茶業支場で育成された煎茶用の品種である。この品種は葉色が鮮やかな緑色を呈しており、茶園でも一際目立つ存在にある。そこで、葉色と関係の深い色素であるクロロフィル及びその誘導体の含有量を調査する。
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成果の内容・特徴 |
- 荒茶中のクロロフィル(a+a')含有量は、一・二番茶とも「さきみどり」が「やぶきた」に比べて約1.3~1.5倍多い。特に「さきみどり」の30秒蒸しではその含有量が多い(図1)。
- クロロフィル(b+b')も「さきみどり」が「やぶきた」に比べ含有量が多い(図2)。
- 荒茶のクロロフィル及びフェオフィチン含有量と生葉含水率から推定した生葉中のクロロフィル含有量は「さきみどり」が「やぶきた」に比べクロロフィル(a+a')、クロロフィル(b+b')とも約1.3倍多く含む(図3)。
- フェオフィチンの生成量は同一製造条件ではほとんど変わらないため、クロロフィルのフェオフィチンへの変化率は「さきみどり」が「やぶきた」に比べ低い(図4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 荒茶、仕上げ茶の色沢、水色の品質向上が期待できる品種である。
- クロロフィル含有量が多い特質を活かして、食品素材等への有効利用が期待できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
加工
茶
品種
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