タイトル |
マメハモグリバエ天敵(ハモグリミドリヒメコバチ)の大量増殖システム |
担当機関 |
沖縄県農業試験場病虫部害虫研究室 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
マメハモグリバエの土着天敵の寄生蜂のなかで最も優占度が高く、増殖効率の高いハモグリミドリヒメコバチの大量増殖システムを確立した。沖縄県農業試験場病虫部害虫研究室
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背景・ねらい |
マメハモグリバエは化学合成殺虫剤に対し高い抵抗性を有しており、その防除は困難を極めている。そのため欧米においては天敵である寄生蜂を利用した生物的防除が中心に行われている。今後、生物的防除技術の利用による化学合成殺虫剤の使用低減を図る上で、土着天敵の検索、評価、生産は重要な課題である。そのため沖縄県内に分布し、野外において最も優占度が高く、増殖効率が高いハモグリミドリヒメコバチに着目し、本種の大量増殖システムについて検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 大量増殖システムの開始から天敵の生産までに必要な日数は28~36日(摂氏25度)である(図1)
- インゲンマメ1株当たり(品種:スジナシエドガワ)の天敵の生産頭数は寄生後のインゲン葉の乾燥処理の改善により20頭に達した(図2)。
- 1週間当たりの天敵の生産頭数は6,000頭が可能である(図3)。
- 天敵1頭の生産に必要なコストは3.25円である(表1)
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成果の活用面・留意点 |
- インゲンマメ栽培方法の省力化
- 天敵の品質についての検討
- 天敵配送容器の検討
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
病害虫
いんげんまめ
害虫
乾燥
コスト
省力化
生物的防除
抵抗性
土着天敵
品種
防除
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