土壌の種類及び稲わらの表面施用が早期水稲水田からのメタン発生に及ぼす影響

タイトル 土壌の種類及び稲わらの表面施用が早期水稲水田からのメタン発生に及ぼす影響
担当機関 宮崎県総合農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 早期水稲栽培期間中のメタンの発生は、中粗粒灰色低地土>多湿黒ボク土>細粒灰色低地土の順で多く、稲わら表面施用で4割増加する。早期水稲収穫後の再生稲栽培期間中のメタン発生量は稲わらの表面施用直後に多く、降水量などの気象条件に影響される。早期水稲収穫後の表面排水でメタンの発生が抑制される。宮崎県総合農業試験場・環境部・環境保全科
背景・ねらい メタン(CH4)は、二酸化炭素(CO2)、亜酸化窒素(N2O)などとともに地球温暖化の原因とされる温室効果ガスである。発生量の最も多いのは、石油・石炭関連産業であるが、農業生産活動からの発生も多く、水田で発生が多い。宮崎県では、早期水稲の作付が全国で最も多いので、早期水稲水田からのメタン発生量に及ぼす土壌の種類と、稲わらの表面施用の影響をチャンバー法によって把握する。
成果の内容・特徴
  1. 早期水稲栽培期間中のメタン発生量は、細粒灰色低地土で最も少なく、次に多湿黒ボク土が多く、中粗粒灰色低地土が最も多い。また、前年の稲わら施用で、平均で約4割増加する(表1、図1)。
  2. 早期水稲収穫後の再生稲栽培期間中のメタン発生量は、中粗粒灰色低地土>多湿黒ボク土>細粒灰色低地土であり、発生の大部分が稲わらの表面施用直後で、稲わら無施用区からの発生は少ない(表1、図1)。
  3. 稲わらの表面施用直後のメタン発生は、年次変化が大きく、降水量などの気象条件が影響する。排水対策を行うことによりメタン発生が抑制される(表2、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 人工水田での枠試験の結果である。
図表1 221321-1.jpg
図表2 221321-2.jpg
図表3 221321-3.jpg
図表4 221321-4.jpg
カテゴリ 水田 水稲

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