タイトル |
改良型ディガーによるカンショ収穫作業の省力・軽作業化技術 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
改良型ディガーを用いたカンショ収穫作業は、掘り取り、拾い上げ、搬出を一行程化できるため、慣行ディガーの約3倍の省力化が可能である。また乗用装置がついているので補助作業者の負担が軽減する。
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背景・ねらい |
カンショ栽培においては、挿苗機やつる処理機、専用収穫機の開発などにより機械化体系技術が確立・普及しつつあるが、沖縄県では重粘土壌など特殊条件下での栽培となるため、これらをストレートに持ち込めない。ここでは、小規模農家でも導入可能な低コスト省力化技術の確立をねらいに、小型トラクタ牽引式ディガーを補助作業者乗用タイプに改良し、収穫作業の省力化を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 慣行ディガーによる掘り取り作業は10アール当たり約3.6時間と高能率であるが、粗選別、拾い上げ、搬出作業に8.4時間を要する(表1)。
- 改良型ディガーは10アール当たり約4時間で、掘り取り、拾い上げ、積み込み、搬出を一工程でできるため、慣行ディガーの約3倍の能率が可能である(表2)。
- ジャーガル(泥灰岩土壌)等での比較的単収の高い場合でも作業可能であり、島尻マージ(珊瑚石灰岩土壌)や、国頭マージ(赤黄色土壌)においても、高能率が期待できる。
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成果の活用面・留意点 |
- 改良型ディガーは補助作業者を含め2人の組作業となるが、乗用装置をおりたためば、慣行のディガーと同じように、1人での連続作業も可能である。
- 収穫用コンテナを4個積載できるが、小型トラクタで使用する場合は、フロントウエィトの装着が望ましい。
- 旋回時や後退時は補助作業者は乗用装置から降り安全に配慮する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
かんしょ
機械化体系
収穫機
省力化
低コスト省力化
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