タイトル |
ライフサイクルと資金利用に対応した経営診断・予測システム |
担当機関 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
設備投資や資金利用に伴う収支の変動に対応した経営診断に加え、ライフサイクルによる家計費の変化も考慮した農家経済全体の長期に渡る経営収支を予測するパソコンソフト「農業経営ナビゲーションシステム」を開発した。宮崎県総合農業試験場・情報経営部・情報経営科
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背景・ねらい |
認定農業者や経営不振農家に対する経営指導では、設備投資や資金利用に関する意思決定が特に重要であり、経営改善計画の策定と目標達成の可否については長期間に渡る家計費の動きや資金繰りを考慮した分析・評価が求められる。そこで、基本的な経営診断に加え、ライフサイクルと負債整理も含む資金利用に対応した長期の経営動向を予測できるパソコン用ソフトウェアを開発した。
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成果の内容・特徴 |
- 本システムは、主として家族経営を対象として、家計と経営に関するデータに基づき農業経営及び農家経済に関する診断と長期の将来予測を行うものである。
- 操作については、普及員や農家の利用を想定し、数値データの入力以外の主な処理はボタンのクリックで行えるようにし、また出力結果はそのまま農家に示せるようにグラフ表示を多用した。
- 家計費の将来予測は、進学に伴う教育費の増大や結婚・出産による家族構成の変化にも細かく対応できる。
- 労働時間及び経営収支に関しては、各地域農業改良普及センターの指標データに基づいた労働時間の推定や比較分析が行える。
- 将来の経営収支シミュレーションは、家計費や借入金償還の変化に対応した試算結果が得られ農家負担軽減支援特別資金等による負債整理の効果や設備投資を伴う規模拡大の影響など、様々な経営変化を想定した分析が可能である。
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成果の活用面・留意点 |
- 農業経営改善計画や資金利用計画の策定、農業経営コンサルティングに活用できる。
- システムを利用するにはExcel 97/2000(Windows版)がインストールされたパソコンが必要である。
- システムとデータを合わせたファイルサイズは6MBを越えるため、メモリ及びハードディスク等への記憶領域を十分確保しなければならない。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
規模拡大
経営管理
経営診断
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