RAPD法による麦類の品種識別性が優れるプライマーの選定

タイトル RAPD法による麦類の品種識別性が優れるプライマーの選定
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1996~2000
研究担当者 佐藤大和
松江勇次
内村要介
発行年度 2000
要約 麦類の葉身または種子から抽出したDNAについて、RAPD法を用いることで、品種間のわずかな遺伝子構造の相違を捉えて判別することができるプライマーを選定した。福岡県農業総合試験場・農産研究所・栽培部・作物品種研究室
背景・ねらい 需要に対応した高品質麦生産のためには、品種の純度が高い種子を使用することが大切である。そのため、種子生産、生産および流通の場において品種の識別鑑定の依頼が多い。従来、品種の識別は、主に出穂以降の形態的特徴により行っていたが、出穂以前や収穫後の種子では識別は困難である。そこで、県内で栽培される主要な二条大麦および小麦の葉身または種子の抽出DNAを用いた、RAPD法による品種識別法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 主要な県内の二条大麦品種において、品種識別を可能にする4種類の10塩基ランダムプライマ-OPS-10、OPH-8、OPR-3およびOPAM-4を選定した。これらのプライマーを用いたRAPD法を行うことによって、5種類の識別バンドが得られる(図1)。
  2. 主要な県内の小麦品種において、品種識別を可能にする3種類の10塩基ランダムプライマ-OPR-3、OPB-1およびOPD-12+OPD-18を選定した。これらのプライマーを用いたRAPD法を行うことによって、3種類の識別バンドが得られる(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 種子生産、生産および流通の場での品種鑑定に活用する。
図表1 221373-1.jpg
図表2 221373-2.jpg
カテゴリ 大麦 小麦 品種

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