早期高糖性で黒穂病抵抗性をもつサトウキビ新品種候補系統「RK90-0039」

タイトル 早期高糖性で黒穂病抵抗性をもつサトウキビ新品種候補系統「RK90-0039」
担当機関 沖縄県農業試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者 宮城克浩
伊禮信
神谷寿幸
宮平永憲
仲宗根盛雄
前田剛希
金城鉄男
大城良計
島袋正樹
出花幸之介
恵飛須則明
正田守幸
儀間靖
発行年度 2000
要約 サトウキビ「RK90-0039」は早期高糖性で品質に優れ,収量,糖量とも新植で安定して高く,黒穂病に対して強抵抗性であるため,黒穂病多発地域や低糖度地域に普及することで,品質向上及び収量の安定確保が図れる。沖縄県農業試験場・作物部・さとうきび育種研究室
背景・ねらい 沖縄本島の株出栽培地域で普及している「NCo310」及び「Ni9」に近年,黒穂病の多発生が確認され問題になっている。一方,沖縄本島北部及び久米島地域においては,収穫が容易な「F177」が普及しているが,登熟が遅いため品質面で不安定なこと,さらに風折抵抗性に問題がある。そこで黒穂病に強く,風折抵抗性を備えた早期高糖性で品質に優れた品種を育成し,黒穂病発生の多い地域や低品質の問題を抱えている地域において普及を進め,品質の向上と生産の安定を図る。
成果の内容・特徴
  1. 「RK90-0039」は,1988年に高糖,多収で強黒穂病抵抗性の台湾育成品種「F161」を母本として,茎数が多く早期高糖性の沖縄育成系統「RK86-68」を父本に用いて交配し,選伐した系統である。
  2. 早期高糖性で,甘蔗糖度及び可製糖率が高く,品質が安定している。
  3. 春植,夏植の収量は「NCo310」,「F177」より高い。株出収量は「NCo310」よりやや低いが,可製糖率が高いため可製糖量は高い。
  4. 黒穂病抵抗性及び風折抵抗性は「強」である。
成果の活用面・留意点
  1. 「RK90-0039」は甘蔗糖度が高いことから,低糖度地域で普及し,品質向上を図る。
  2. 黒穂病に対する抵抗性が強いことから,黒穂病発生の多い地域での活用により品質の向上,収量の安定が期待できる。
図表1 221392-1.jpg
カテゴリ 育種 さとうきび 新品種 抵抗性 品種

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