タイトル |
サトウキビ側枝苗栽培の除草技術 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場八重山支場作物研究室 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
沖縄県農業試験場八重山支場作物研究室
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発行年度 |
2000 |
要約 |
サトウキビ側枝苗栽培(NiF8春・夏植え、Ni9夏植え)の雑草防除は、活着後に除草剤DCMU50g/10aを土壌処理することで、除草効果が高く、薬害による生育阻害はほとんどみられなかった。沖縄県農業試験場八重山支場作物研究室
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背景・ねらい |
サトウキビ側枝苗は地上部が直接薬剤に触れるため、茎節苗に比べて除草剤に弱い。そのため、特に高濃度での使用、往復噴霧、植付け直後の使用などによる枯死、生育障害を生じることがあり、植付け後の雑草対策が問題となっている。そこで、側枝苗に対して薬害が少なく、低コストの除草剤使用方法を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- この技術は、茎節苗栽培での使用量DCMU100g/10aを変えて、側枝苗栽培に有効な使用量を確立するための除草剤使用方法である。
- DCMUとメトリプジンは、NiF8の側枝苗(春植え)栽培において除草効果があり、薬害も少ない(表1)。このうち、DCMUは安価で利用しやすい。
- DCMU40~50g/10aは、NiF8(春植え・夏植え)とNi9の側枝苗(夏植え)栽培で除草効果があり、薬害も少ない(表2,表3)。
- 以上の結果から、NiF8(春植え・夏植え)、Ni9(夏植え)の両品種で、活着後にDCMU50g/10aの土壌処理は除草効果が高く、薬害も少なかったことから、側枝苗栽培に合った除草剤使用方法として有効である。
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成果の活用面・留意点 |
- 側枝苗は茎節苗に比べて除草剤に弱いため、一度に2回以上同じ場所に噴霧しないように注意する。
- 当該技術はNiF8(春植え・夏植え)とNi9(夏植え)の2品種に適用する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
雑草
さとうきび
除草
除草剤
低コスト
土壌処理
品種
薬剤
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