多降雨時期における全茎式プランタによる植付の利点

タイトル 多降雨時期における全茎式プランタによる植付の利点
担当機関 沖縄県農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 屋良利次
大城正市
大田守也
発行年度 2000
要約 ビレット式プランタで用いるさい断(二節)苗の発芽率は、刈り置き3日以上で大きく低下するが、全茎式プランタで用いる全茎苗では1週間程度の刈り置きでも大きな低下はなく維持することができる。そのため、降雨の多い時期の春植では全茎式プランタが有効ある。沖縄県農業試験場・作物部・蔗作研究室
背景・ねらい サトウキビ栽培は急速に機械化が進展し、植付から肥培管理、収穫作業に至るまで体系的に実施されるようになった。植付の機械化は植付時間が短縮される反面、一度に大量の苗が必要となる。降雨によって作業の中断、延期を余儀なくされた場合、刈り置きによって苗が劣化、発芽率の低下を引き起こし欠株が生じる。そこで、全茎式プランタで用いる全茎苗とビレットプランタで用いるさい断(二節)苗の刈り置き日数が発芽に与える影響を比較し、植付に関する基礎資料とする。
成果の内容・特徴
  1. 全茎式プランタで用いる全茎苗は、1週間の刈り置きでも発芽率を高く維持している。(図1)
  2. ビレットプランタで用いるさい断苗は、3日以上刈り置きすると発芽率が急速に低下する。(図1)
  3. 刈り置きによって発芽率は低下するが発芽揃いの時期について大きな差はない。(図2)
  4. 以上のことより、降雨の多い時期等には全茎苗で調苗することで発芽率の低下を抑えることができる。その特性から判断すると全茎式プランタでの植付が有効である。
成果の活用面・留意点
  1. 主要品種「Ni9」の結果である。
  2. 春植では、特に全茎式プランタを用いての植付が有効である。
図表1 221398-1.jpg
図表2 221398-2.jpg
カテゴリ 機械化 さとうきび 肥培管理 品種

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