マンゴーの収穫前の灌水による果実品質向上

タイトル マンゴーの収穫前の灌水による果実品質向上
担当機関 沖縄県農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 玉城聡
当真嗣尊
上地邦彦
発行年度 2000
要約 マンゴーは、灌水制限による乾燥処理では、低糖度で減酸不良の果実が生産されるが、収穫前の適度な灌水により、果実品質が向上する。沖縄県農業試験場・名護支場・熱帯果樹研究室
背景・ねらい マンゴーの果実は、収穫前に潅水を制限し糖度の向上を図っている。しかし、その効果は明らかでなく、極端な水切りによる品質や樹勢の低下が懸念される。そこで、収穫前の灌水が果実品質に及ぼす影響について検討した。
成果の内容・特徴
  1. マンゴー果実肥大期の5月中旬から収穫時の7月下旬まで樹当たりの灌水量が多いほど、果実品質は良好となる(表1)。30./樹以上灌水した区のpF値は、易効性有効水である2.7以下の範囲内で推移した(図1)。
  2. 収穫直前の6月中旬から収穫時まで、灌水を行わずに乾燥させた樹の果実に比べ、週に1度灌水(50~60./樹)を行った樹の果実の糖度が高く、減酸も早い。また、乾燥樹及び灌水樹とも収穫期が遅くなるほど果実の糖度は、高くなる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 収穫前の乾燥処理は、品質向上効果が認められず、樹勢維持の面からも問題があるので行わない。
  2. 今回の灌水量の試験結果は、黄赤色土壌(国頭マージ)で、高畦・敷草を行っている圃場における若木(6年生樹)の調査結果であるため、土壌、管理(高畦、敷草等)、樹齢等によって灌水量を増減する必要がある。
図表1 221463-1.jpg
図表2 221463-2.jpg
図表3 221463-3.jpg
カテゴリ 乾燥 マンゴー

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