タイトル |
生食用パインアップル新品種の除えい芽による増収と高品質果実生産 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
パインアップルの生食用品種である「ソフトタッチ」と「ハニーブライト」は、えい芽を3本だけ残して除去することにより、小果が大きい商品性の高い大果と、植付に適した種苗が生産できる。沖縄県農業試験場・名護支場・パイン研究室
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背景・ねらい |
現在、パインアップルの栽培面積は減少傾向をたどり厳しい状況にある中で、生食用パインアップルが好評を得ている。それらの中でも新品種「ソフトタッチ」と「ハニーブライト」が増殖・普及されつつある。しかし、両品種とも果実品質は優れているものの、草本および果実が小さいため収量性の面で難点がある。そこで、両品種が多えい芽系統であることに着目し、除えい芽による果実の肥大促進効果を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- パインアップルは完全にえい芽を除去すると果実が肥大する。「ハニーブライト」は除えい芽+芯抜きで果重が40%増大するが、酸切れが悪くなる(表1)。
- えい芽を3本残して除えい芽すると小果重、果径ともに大きくなり、果実が肥大する。特に「ハニーブライト」はその効果が著しく約20%、「ソフトタッチ」でも約10%果重が増大した(表2)。
- 通常、えい芽の発生は「ソフトタッチ」約5本、「ハニーブライト」約8本である。これらのえい芽は小さく、種苗に利用できない。3本残して除えい芽する事によって、1本当たりのえい芽重も増大し、種苗として適当な大きさになる(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 「ハニーブライト」は、完全除えい芽すると果皮が上部から着色する果芯割れ果や、果柄折れが多くなる傾向があるので、必ずえい芽を3本は残すようにする。
- 除えい芽は開花終了後に行う。
- ハウス栽培、自然夏実に適応する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
新品種
品種
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