エチクロゼートによる施設栽培温州ミカン樹の秋芽抑制と着花向上効果

タイトル エチクロゼートによる施設栽培温州ミカン樹の秋芽抑制と着花向上効果
担当機関 長崎県果樹試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 濱口壽幸
山下次郎
発行年度 2000
要約 施設栽培の温州ミカン樹は、秋芽が発生すると加温後の着花が少ない。夏季せん定樹で、新しょう緑化後に、エチクロゼートを散布すると秋芽の発生が抑制され、加温後の着花数が多くなる。長崎県果樹試験場・常緑果樹科
背景・ねらい 温州ミカンの施設栽培では、秋芽の発生が加温後の着花不安定の一因になっていることが想定されている。早期出荷のためには、収穫後に夏季せん定を行い早期に夏枝を発生させることが必要であるが、秋枝も発生しやすい。そこで、夏季せん定時期別に植物調節剤を散布し、秋枝発生及び加温後の発芽・開花に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 6月15日せん定樹では、エチクロゼート散布によって秋芽の発生が抑えられ、加温後の夏枝母枝での発芽節率、全節数当たり着花率及び発芽節数当たり着花率が高く、母枝当たり着花数も多い。散布回数については、1回散布より2回散布の方が全節数当たりの着花率が高い(表1)。
  2. 7月2日せん定樹では、対照の無散布樹でも秋芽の発生が少なく、加温後の着花はエチクロゼート散布樹と違いはなく、散布効果がみられない(表1)。
  3. エチクロゼートの主枝別散布でも、散布枝は秋芽の発生が抑えられ、加温後の夏枝母枝での発芽節率、全節数当たり着花率及び発芽節数当たり着花率が高く、母枝当たり着花数も多い(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 6月上旬出荷の温州ミカン施設栽培では、着花向上のためにはエチクロゼート散布が効果的であるが、連用による樹勢低下に注意する必要がある。
図表1 221471-1.jpg
図表2 221471-2.jpg
カテゴリ 温州みかん 施設栽培 出荷調整

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