施設栽培ビワ「長崎早生」の簡易な葉面積算出方法及び葉面積指数と収量との関係

タイトル 施設栽培ビワ「長崎早生」の簡易な葉面積算出方法及び葉面積指数と収量との関係
担当機関 長崎県果樹試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 高見寿隆
発行年度 2000
要約 施設ビワ「長崎早生」の個葉の葉面積(y)は、葉長と葉幅の積(x)との相関が高く(r=0.995)、y=0.6599xの式で精度よく推定できる。2段盃状形で仕立てた樹では、葉面積指数2.6以上の樹で、高収量となる場合が多い。長崎県果樹試験場・常緑果樹科
背景・ねらい 施設ビワ栽培の実態調査で、10a当たり葉面積は収量と関係が高いことが明らかになり、葉面積が施設ビワ「長崎早生」の多収生産の収量構成要因として重要と考えられる。そこで個葉の葉面積の簡易な計測方法を検討し、さらに、葉面積指数と収量との関係を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 現地で簡単にビワの個葉(1葉)の葉面積を計測するため、葉面積実測値(y)と、葉長と葉幅との積(x)との相関関係を求めたところ、相関係数はr=0.995と極めて高く、実葉面積は、y=0.6599xの式で精度よく推定できる(図1)。
  2. 上の式を利用し、収穫後の葉面積指数(樹冠占有面積当たりの葉面積)を求め、樹冠占有面積当たり収量との関係を検討した結果、2段盃状形仕立ての樹で葉面積指数が2.6以上で高収量樹が多く、1段盃状形仕立ての樹では、葉面積指数が3.1の樹が最も収量が多い(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 樹冠容積、樹冠占有面積、枝の粗密が収量に影響することから、これらの条件を同じにして葉面積指数と収量の関係を解析する必要がある。
  2. ビワ新品種「涼風」「陽玉」は、「長崎早生」と葉の形態が異なるため、別途に葉面積と葉長と葉幅との関係式を求める必要がある。
図表1 221481-1.jpg
図表2 221481-2.jpg
カテゴリ 施設栽培 新品種 びわ

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