温州ミカンの品質向上のための土壌改良資材散布による土壌の乾燥促進法

タイトル 温州ミカンの品質向上のための土壌改良資材散布による土壌の乾燥促進法
担当機関 長崎県果樹試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 藤山正史
井手勉
種川淳
発行年度 2000
要約 赤黄色土の温州ミカン園では、酢酸ビニール系資材を土壌表面に散布することで、土壌を乾燥させ、果実品質を向上させることができる。長崎県果樹試験場・施肥改善科
背景・ねらい 温州ミカンで糖度の高い果実を生産するためには、水分ストレスの付与が効果的である。近年、この目的で透湿性シートの被覆が一般的になっているが、コストがかかりすぎるといった問題がある。そこで、透湿性シート被覆以外で土壌の乾燥を促進する方法として、土壌改良資材の散布による方法を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 酢酸ビニール系資材50Kg/10aを50倍液で土壌表面に散布することで、土壌を乾燥ぎみに経過させることができる。ただし、その効果は、透湿性シート被覆に比べてやや及ばない(図1)。
  2. 「原口早生」では、酢酸ビニール系資材の土壌表面への散布により、果実の着色、糖度が向上する(表1)。
  3. 酢酸ビニール系資材の土壌表面への散布により、保水性(有効水分)が減少する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 酢酸ビニール系資材は、散布の際に目づまりを起こしやすいので、できるだけ孔径の大きいノズルの使用が望ましい。また、散布後、噴霧器は速やかに洗浄する。
  2. 土壌の保水性が高いために糖度の上がらない園の土壌改良対策として適用できる。干ばつの被害を受けやすい園や樹勢の弱っている園では絶対に使用しない。
図表1 221482-1.jpg
図表2 221482-2.jpg
図表3 221482-3.jpg
カテゴリ 肥料 温州みかん 乾燥 コスト 施肥 土壌改良

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