モモの台木品種「オキナワ」を用いた休眠覚醒のための低温遭遇時間短縮

タイトル モモの台木品種「オキナワ」を用いた休眠覚醒のための低温遭遇時間短縮
担当機関 長崎県果樹試験場
研究期間 2000~2001
研究担当者 田中実
森田昭
林田誠剛
発行年度 2000
要約 台木に「オキナワ」を用いた「日川白鳳」及び「あかつき」は、摂氏7.2度以下の低温遭遇時間が600時間で共台より開花までの日数が早く開花率も高く、早期加温栽培が可能である。長崎県果樹試験場・落葉果樹科
背景・ねらい モモの早期出荷のためには、できるだけ早い時期に加温した方がよいが、あまり早い時期に加温すると開花不良や不揃いを生じたり、開花までの日数が多く必要となる。そこで、休眠覚醒のための低温要求量が少ない台木品種「オキナワ」を用いた場合の穂品種の開花速度及び開花率を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 摂氏7.2度以下の低温遭遇時間600時間処理で、自発休眠が覚醒していない「オキナワ」台の「日川白鳳」「あかつき」は、共台より開花までの日数が早く、開花率も高くなった(図1)。
  2. 摂氏7.2度以下の低温遭遇時間800時間処理で、自発休眠がほぼ覚醒した「オキナワ」台の「日川白鳳」「あかつき」は、共台より開花までの日数が早く、開花率も高くなった(図2)。
  3. 上記2処理試験における台木に「オキナワ」を用いた「日川白鳳」「あかつき」は、開花までの日数及び開花率に品種間差は認められなかった。
  4. 以上の結果から、台木に「オキナワ」を用いると、共台より開花までの日数が早く、開花率も高くなり、低温遭遇時間の短縮による早期加温栽培が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 早期加温栽培で活用できる。
  2. 果実形質及び品質は確認できていない。
図表1 221483-1.jpg
図表2 221483-2.jpg
カテゴリ 出荷調整 台木 品種 もも

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