カンキツ「不知火」の根の伸長特性および根量

タイトル カンキツ「不知火」の根の伸長特性および根量
担当機関 熊本県農業研究センター
研究期間 2000~2001
研究担当者 相川博志
土田通彦
岡島量男
丸野義彦
発行年度 2000
要約 「不知火」の根伸長は7月中旬から7月下旬に最も多く、次ぎに9月下旬から10月上旬に多い。また「不知火」は、他のカンキツと比較して根量が少なく、直径5mm以上の大根および中根の割合が小さい。熊本県農業研究センター・果樹研究所・病虫化学部
背景・ねらい 「不知火」は糖度が高く、食味が良好なことからカンキツ産地で栽培面積が増加している。しかし、樹勢低下による収量の減少や果実の酸高といった問題が発生しており、その原因解明と対策が必要である。樹勢低下の要因として地下部(根)の問題があげられるが、「不知火」の根の特性についてはこれまで明らかにされていない。そこで「興津早生」、「川野なつだいだい」を対照に「不知火」の根の特性について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「不知火」の根の伸長のピークは、「川野なつだいだい」より1カ月遅い7月上旬から下旬である(図1)。
  2. 「不知火」の秋季の根の伸長は、「興津早生」の秋根伸長のピークより1カ月早く、9月中旬から下旬に多い(図1)。
  3. 「不知火」の根量は、「興津早生」および「川野なつだいだい」と比較して少ない(表1)。
  4. 「不知火」は、「興津早生」および「川野なつだいだい」と比較して大根および中根の割合が小さい(表1)。
  5. 「不知火」の地上部の生育は、「興津早生」および「川野なつだいだい」と比較して小さい(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 根域が制限された根箱による無着果樹の調査結果であるため、露地栽培の着果樹とは異なる。
  2. 無毒化および弱毒ウィルスを接種されていない「不知火」の調査結果である。
図表1 221485-1.jpg
図表2 221485-2.jpg
図表3 221485-3.jpg
カテゴリ 良食味 その他のかんきつ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる