カルシウム資材散布による日本ナシ「豊水」のみつ症防止効果

タイトル カルシウム資材散布による日本ナシ「豊水」のみつ症防止効果
担当機関 宮崎県総合農業試験場
研究期間 2000~2002
研究担当者 平原雄一
伊藤俊明
緒方隆博
発行年度 2000
要約 日本ナシ「豊水」にカルシウム資材を満開10日後から10日間隔で5回葉面散布することでみつ症の発生が減少した。しかし、糖度は低くなり、果実肥大が抑制される等の果実品質の低下も見られた。宮崎県総合農業試験場・果樹特産部・落葉果樹科
背景・ねらい 本県のナシ生産の不安定要因は、台風による落果および「豊水」のみつ症の発生である。台風対策については、多目的防災網の設置により被害を減少することに成功しているが、生理障害であるみつ症については、対策法が確立されていない。そこで、生産現場でも実施可能なカルシウム資材の葉面散布の効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. みつ症の防止効果は、無処理区に比べ液状カルシウム区、粉状カルシウム区の順で高い傾向が見られる(図1)。
  2. 収穫盛期(満開後140日)の果実糖度は、無処理区に比べ粉状カルシウム区で1.3低い(表1)。
  3. 液状カルシウム区では、無処理区に比べ収穫盛期において果実縦径で2.8mm、横径で2.3mm、一果重で46g小さく、果実肥大が抑制される(表1)。
  4. 着色については、粉状カルシウム区及び液状カルシウム区で一部の果実で遅れる傾向がある(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. みつ症の対策として、カルシウム資材の葉面散布は有効である。しかし、果実糖度の低下や果実肥大が抑制される弊害も見られる。
図表1 221487-1.jpg
図表2 221487-2.jpg
図表3 221487-3.jpg
カテゴリ 生理障害 日本なし

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