マンゴー葉の鉄欠乏診断法

タイトル マンゴー葉の鉄欠乏診断法
担当機関 沖縄県農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 砂川喜信
秋和さやか
河野伸
発行年度 2000
要約 マンゴー葉に発生する黄化症状の要因とされる鉄欠乏症の正確な診断方法としては、全鉄測定法と比較して、オルトフェナントロリンを使用する二価鉄測定法が簡易で優れている。沖縄県農業試験場・宮古支場・園芸研究室
背景・ねらい 島尻マージ地域(琉球石灰岩土壌)のマンゴーの黄化症は鉄欠乏が原因である事が示唆されてきたが、従来の測定法では、正常葉より黄化した葉の鉄含量が多い場合があり、正確な鉄欠乏の判定が困難であった。そのため、葉中の鉄分のうち二価鉄を測定し、正確な鉄欠乏症の診断方法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 全鉄含量値と葉緑素計値(SPAD値)との間には、有意な相関は得られない(図1)。
  2. オルトフェナントロリンを使用した二価鉄含量値と葉緑素計値との間には、正の高い相関関係(r=0.89**)がある(図2)。
  3. オルトフェナントロリンを使用した二価鉄測定法は生葉を使用するため、従来の乾燥処理や酸を用いた分解過程が要らないことから非常に簡易である。
  4. 以上のことから、二価鉄測定法は、鉄欠乏診断法として簡易で優れている。
成果の活用面・留意点
  1. 黄化症の原因解明に資し、マンゴーの安定生産に寄与する
図表1 221490-1.jpg
図表2 221490-2.jpg
カテゴリ 黄化症状 乾燥 マンゴー

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