イチゴの高設栽培用容器を活用した高設採苗用循環式養液栽培装置

タイトル イチゴの高設栽培用容器を活用した高設採苗用循環式養液栽培装置
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者 三井寿一
藤田幸一
伏原肇
末吉孝行
発行年度 2000
要約 イチゴの高設栽培用容器を活用して、点滴型かん水チューブによるかん水と揚水シートによる底面給水を行うことにより、かん水管理が容易で、廃液が出ない循環式の高設採苗用養液栽培装置を開発した。福岡県農業総合試験場・野菜花き部・野菜品種研究室
背景・ねらい イチゴの高設採苗は、簡易な設備を用いて効率的に苗生産ができる方法であるが、培地量が少ないため、天候や生育時期に応じて、細かなかん水管理を行う必要がある。また、既存の採苗用養液栽培装置は、かけ流し方式であるため廃液の処理が問題となっている。そこで、イチゴの高設栽培用容器を活用して、かん水管理が容易で廃液が出ない循環式のイチゴ採苗用の養液栽培装置を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 開発した循環式養液栽培装置は、イチゴの高設栽培用容器(ダブルベリーラックコンテナ)を用い、点滴型かん水チューブを布設して、少量の培地と培地を支持する段プラスチック、根を隔離する遮根シート及び高設栽培用容器の底部に溜まった廃液を根部底面へ吸い上げる揚水シートから構成される(図1)。
  2. かん水は、点滴型かん水チューブで株元へ行うとともに容器底部の廃液を揚水シートで根部底面へも補助的に供給して行うため、かん水管理が容易で、廃液が出ない。
  3. 設置に必要な資材費は、本圃10a分のイチゴ苗を採苗するのに20万円程度と安価である(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 環境に優しい効率的なイチゴ苗生産システムとして活用できる。
  2. 段プラスチック、揚水シート、遮根シート等は、栽培用容器に合わせて加工する。
図表1 221530-1.jpg
図表2 221530-2.jpg
カテゴリ いちご 加工 くこ 品種 水管理 養液栽培

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