ナバナの根こぶ病抵抗性育種素材として有望なルタバガ「WYE」

タイトル ナバナの根こぶ病抵抗性育種素材として有望なルタバガ「WYE」
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者 片山貴雄
柴戸靖志
林田達也
尾形武文
発行年度 2000
要約 福岡県築上地域で発生しているナバナ根こぶ病のレースは1である。Brassica napus L.に属する作物の中でナバナやナタネにはレース1に対する抵抗性はないが、ルタバガ「WYE」に強度の抵抗性がある。福岡県農業総合試験場・豊前分場・普通作物・野菜研究室
背景・ねらい ナバナは水田後作の野菜として重要な品目であるが、土壌病害である根こぶ病が発生しナバナの生産振興にとって最も大きな障害となっている。根こぶ病は薬剤による防除が困難であるため、抵抗性品種を育成することが有効である。そこで、福岡県築上地域で発生している根こぶ病のレースを明らかにし、抵抗性品種育成に用いる育種素材を選定するために、ナバナ、ナタネ、ルタバガ品種の根こぶ病抵抗性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. ナバナの産地である福岡県築上郡築城町で採取した菌株はレース1である(表1)。
  2. Brassica napus L.に属するナバナ、ナタネの91品種、1系統及びルタバガ4品種を供試して根こぶ病レース1に対する抵抗性を検定した結果、ナバナ、ナタネの供試品種、系統には抵抗性がなく、ルタバガ品種「WYE」に強度の抵抗性が認められる(図1)。
  3. ルタバガ品種「WYE」は草姿中で、葉は倒卵から短楕円、葉面の毛じは無い。現地の普及系統であるナバナ「豊前1号」より開花が遅く、地下部が肥大する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ルタバガ品種「WYE」はナバナ根こぶ病抵抗性品種育成のための育種素材として活用できる。
図表1 221531-1.jpg
図表2 221531-2.jpg
図表3 221531-3.jpg
カテゴリ 病害虫 育種 水田 抵抗性 抵抗性品種 なたね なばな 品種 防除 薬剤

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