福岡県におけるチャノナガサビダニの発生消長と防除適期

タイトル 福岡県におけるチャノナガサビダニの発生消長と防除適期
担当機関 福岡県農業総合試験場八女分場
研究期間 2000~2000
研究担当者 堺田輝貴
松田和也
森山弘信
清水信孝
中村晋一郎
発行年度 2000
要約 チャノナガサビダニは、煎茶園、玉露園とも春期と晩秋期の二山型の発生パターンを示す。また、効果の高い防除時期は、一番茶期の萌芽前である。福岡県農業総合試験場八女分場・茶研究室
背景・ねらい 従来は、中山間地の一部の茶園で発生していたチャノナガサビダニが、近年は県内全域の茶園で多発し、茶葉が萎縮、落葉するといった被害が確認され問題となっている。そこで、チャノナガサビダニの煎茶園、玉露園における発生消長及び防除時期や防除薬剤について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 本県におけるチャノナガサビダニの発生消長は、弧状仕立ての煎茶園及び自然仕立ての玉露園とも春期と晩秋期に発生ピークがみられる二山型である(図1,図2)。
  2. クロルフェナピルフロアブル、ピリダベンフロアブル、フェンプロキシメートフロアブル、ケルセン乳剤、ミルベメクチン乳剤は、本虫に対する防除効果が高い(表1)。
  3. 弧状仕立て煎茶園では、一番茶の萌芽前に防除を行うと、効果が高い(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. チャノナガサビダニの効果的防除法として活用できる。
  2. 上記の薬剤は、カンザワハダニとの同時防除が可能である。
  3. 本データは、福岡県においてダニに影響の少ない農薬を散布した条件下における調査結果であり、地域により発生消長は異なると思われる。
図表1 221538-1.jpg
図表2 221538-2.jpg
図表3 221538-3.jpg
図表4 221538-4.jpg
カテゴリ 病害虫 中山間地域 農薬 防除 薬剤

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