近紫外線除去フィルム被覆下でのVerticillium lecani製剤によるピーマンアブラムシ類防除

タイトル 近紫外線除去フィルム被覆下でのVerticillium lecani製剤によるピーマンアブラムシ類防除
担当機関 宮崎県総合農業試験場
研究期間 2000~2001
研究担当者 黒木修一
阿万暢彦
発行年度 2000
要約 Verticillium lecanii製剤(バータレック水和剤)は,近紫外線除去フィルムで被覆した促成栽培ピーマンの栽培施設内でも使用可能であることが明らかになり,1000倍液を定植直後から約1週間間隔で4回散布することでアブラムシ類を防除することができる。宮崎県総合農業試験場・環境部・害虫科
背景・ねらい 生物防除資材を利用した防除をおこなう場合には,併用する薬剤および資材の影響を考慮しなければならないが,近紫外線除去フィルムを使用した施設内ではV.lecanii製剤を使用できるか否かについて明らかでない。そこで,被覆資材に近紫外線除去フィルム(380nm以下の波長を除去)を用いた栽培施設内において,V.lecanii製剤を散布し,アブラムシ類に対する防除効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 促成栽培ピーマンで,施設の被覆資材に近紫外線除去フィルム(380nm以下の波長を除去)を用い,V.lecanii製剤(商品名バータレック水和剤)を定植直後から約1週間間隔で4回散布することにより,アブラムシ類に対する高い防除効果を得ることが可能である(図1)。
  2. これは,近紫外線除去フィルムで被覆した施設における定植時のイミダクロプリド粒剤(1g/株)の植穴土壌混和処理と比較し,遅効的であるが防除効果は同等である(図1)。
  3. アブラムシ類はV.lecaniiに高率で感染していることから,近紫外線除去フィルム(380nm以下の波長を除去)とV.lecanii製剤(バータレック水和剤)は併用することが可能である(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. この防除体系は既存薬剤に抵抗性を示すアブラムシ類を防除する手段として活用できる。
図表1 221558-1.jpg
図表2 221558-2.jpg
カテゴリ 病害虫 害虫 栽培技術 抵抗性 ピーマン 防除 薬剤

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