タイトル |
RT-PCR法によるカンキツエクソコーティスウイロイド検出のためのカンキツ葉からの簡易かつ迅速な核酸抽出法 |
担当機関 |
福岡県農業総合試験場 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
カンキツ葉からのカンキツエクソコーティスウイロイドの抽出は、市販の核酸抽出剤であるISOGEN(ニッポンジーン)およびPHYTOPURE(Bioscience)を利用することで、フェノール・クロロホルムを利用した従来法と比較してサンプル量が100分の1、所要時間は1/5に短縮できる。福岡県農業総合試験場・果樹苗木分場・ウイルス無毒化研究室
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背景・ねらい |
カンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)は、RT-PCR法によって診断可能である。この診断には、カンキツ葉から病原核酸を抽出する必要があるが、従来のフェノール・クロロホルム法を利用した場合は、抽出に長時間を要するため、多数の検体を診断する際の障害となっている。そこで、抽出法を簡易かつ迅速化する。
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成果の内容・特徴 |
- カンキツ葉からの病原核酸の抽出に要する時間は、市販の核酸抽出剤であるISOGEN(ニッポンジーン)およびPHYTOPURE(Bioscience)を利用することで、フェノール・クロロホルムを利用した従来法と比較して、所要時間は1/5以下に短縮できる(表1)。
- 使用するサンプルの量は、従来法が新葉5gであるのに対して0.05gと従来法の1/100の量で検出できる(表1)。
- 核酸抽出剤としてISOGENおよびPHYTOPUREのどちらを用いてもRT-PCR法により明確なバンドが示され、CEVdの検出感度は従来法と変わらない(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- この方法を用いることにより、CEVd以外のカンキツウイロイド(CVd)の検出も可能である
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
その他のかんきつ
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