タイトル |
かん水同時施肥におけるファレノプシスの花成誘導期から開花期の窒素濃度と品質 |
担当機関 |
福岡県農業総合試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
ファレノプシスは花成誘導期から開花期にかけて施用する液肥の窒素濃度が25ppmから200ppmの範囲では、濃度が高いほど、花序長が長く花数が多くなり、品質が優れる。しかし、品種によっては高窒素濃度で花茎発生率の低下が見られる。福岡県農業総合試験場・化学部・作物栄養研究室
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背景・ねらい |
福岡県における洋ランの生産量は、全国2位であるが、近年、ファレノプシス等は需要が停滞し、高品質鉢物の安定生産による需要の喚起が重要な課題となっている。ファレノプシスの日長、温度条件による花芽分化制御技術についてはすでに確立されているが、生育時期毎の窒素栄養条件が開花に及ぼす影響については明らかにされておらず、窒素施肥法が確立されていないのが現状である。そこで、影響が大きいと考えられる花成誘導期から開花期にかけての液肥の窒素濃度が花芽分化や花の品質に及ぼす影響を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- ファレノプシスは、花成誘導期から開花期にかけて施用する液肥の窒素濃度が25ppmから200ppmでは、濃度が高いほど、開花時の花序長が長く、花数が多くなり、品質が優れる(表1)。
- 花茎発生率は、交配種(ピンク系)では花成誘導期以降の液肥の窒素濃度による影響は認められないが、交配種(白系)では濃度が高くなるにしたがって低くなる傾向にあり、液肥の窒素濃度に対する反応は品種により異なる(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 品種による花成誘導期前後での窒素濃度が花茎発生に及ぼす影響の差について更に検討する必要がある。
- ファレノプシスの安定的な高品質生産技術の基礎資料とする。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
肥料
高品質生産技術
施肥
品種
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