タイトル |
イタリアンライグラス超極早生品種「シワスアオバ」の播種適期 |
担当機関 |
家畜栄養研究室 |
研究期間 |
1999~2002 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
イタリアンライグラス超極早生品種「シワスアオバ」の播種適期は9月中旬から10月下旬で、出穂期3回刈の場合は9月中旬から10月上旬、出穂期2回刈の場合は10月中・下旬に播種すると多収となる。
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キーワード |
イタリアンライグラス、超極早生、シワスアオバ、播種適期
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背景・ねらい |
イタリアンライグラスは収量性、栄養価ともに優れており、西南暖地における冬作飼料作物の基幹草種として広く利用されている。これまでの品種よりも出穂期が極めて早く、年内収穫も可能な超極早生品種「シワスアオバ」が育成された。年内及び早春に収穫が可能になれば自給飼料の収穫作業の平準化も期待でき、農家にとってもメリットが大きいと考えられるが、栽培特性については不明な点が多く、早急に栽培法を確立する必要がある。そこで、播種期の早晩が「シワスアオバ」の生育特性、収量性、雑草との競合に及ぼす影響について調査し、「シワスアオバ」の播種適期を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 9月中旬から10月上旬までに播種すると1番草は年内に刈取適期である出穂期に到達するため年内1回、春2回の収穫が可能となる。合計乾物収量は「ニオウダチ」とほぼ同等である(表2)。
- 10月中・下旬に播種すると1番草の出穂期は3月22日頃となり、極早生品種「ミ生産利用ナミアオバ」よりも約2週間早く収穫できる(表1)。また、2番草の収穫期は4月20日頃で、合計乾物収量は「ニオウダチ」とほぼ同等である(表2)。
- 9月上旬以前に播種した場合、ヒエ、メヒシバ等の夏型雑草の発生により1番草の雑草割合が多くなり、極めて低収となる。また、11月中旬以降に播種した場合、発芽が悪く、ナズナ、ホトケノザ等の冬型雑草の発生により1番草の雑草割合がやや増加し、低収となる(図1、表1、表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 「シワスアオバ」を利用した作付計画を立てる際の参考として活用できる。
- 年内草をサイレージ調製する場合、予乾が進まず高水分サイレージとなるため早期に給与する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
イタリアンライグラス
雑草
飼料作物
播種
ひえ
品種
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