| タイトル |
極早生温州ミカン「日南1号」の早期マルチ処理による果実品質向上 |
| 担当機関 |
福岡農総試園研 |
| 研究期間 |
1999~2002 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2001 |
| 要約 |
極早生温州ミカン「日南1号」に対して7月中旬に透湿性シートによる早期マルチ処理を開始すると、無処理に比べて糖度が2度前後高くなって甘味比が高まり、果皮の着色も向上して、果実品質が向上する。
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| キーワード |
極早生温州ミカン、日南1号、早期マルチ、果実品質、糖度
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| 背景・ねらい |
福岡県の温州ミカンは極早生種の占める割合が高いが、早生種や普通種に比べて品質的に劣ることから近年価格の低迷が続いており、品質向上対策の徹底が緊急的な課題となっている。極早生種の品質向上対策としては、梅雨明け後の8~9月から透湿性シートによるマルチ処理を行って果皮の着色を促進させる、いわゆる早熟マルチが行われてきたが、外観が優れる割に糖度が低く食味が劣ることから、市場での評価が低下している。そこで、極早生温州ミカンの糖度上昇と食味の向上を図るため、梅雨期からマルチ処理を行う早期マルチ処理の品質向上効果について明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- 極早生温州ミカンの「日南1号」に対して6月中旬、7月中旬に透湿性シートによるマルチ処理を開始すると無処理に比べて糖度が高くなり、とくに7月からマルチ処理を行った方が6月からの処理よりも糖度上昇効果の年次間差が小さい(図1、表1)。
- 収穫果では、6月中旬、7月中旬からのマルチ処理により無処理に比べて果皮の着色が優れる傾向にあり、可溶性固形物含量も増加する。糖度は7月からの処理で2度前後高くなり、クエン酸含量も増加しやすくなるが、甘味比が高まって果実品質が向上する(表1)。
- 6月中旬、7月中旬からのマルチ処理により果汁の糖含量が増加し、全糖に占めるショ糖の割合が低下傾向となって、ブドウ糖、果糖の還元糖の割合が高まる。また、マルチの処理時期による果汁の糖組成比の相違は認められない(表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 極早生温州ミカンの品質向上技術として活用できる。
- マルチの被覆率は80%以上とし、災害防止のため園内外の排水対策を徹底する。
- 減酸が遅れる場合は、8月下旬以降にかん水、葉水などの減酸対策を講じる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
温州みかん
良食味
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