タイトル |
短梢せん定におけるブドウ「巨峰」の無核果生産法 |
担当機関 |
長崎果樹試 |
研究期間 |
2000~2002 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
短梢せん定を行うブドウ「巨峰」で、満開2~3日目にジベレリン水溶剤12.5ppm処理を、満開14日目にジベレリン水溶剤25ppm+ホルクロルフェニュロン液剤5ppm処理を行うと大粒で、無核の果実が生産出来る。
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キーワード |
巨峰、大粒、無核、短梢せん定
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背景・ねらい |
近年ブドウ「巨峰」は広く出回り、高級品のイメージが失われつつある。このため食べ易さと高級品イメージを発揮させるため、大粒無核「巨峰」の作出を検討する。また、ブドウ「巨峰」のウイルス無毒樹は一般的に樹勢が強く単為結実や花振るいが発生し、有核果の着果率が低い。そこで、短梢せん定を行うブドウ「巨峰」の生産安定のために、植物ホルモン剤処理により意図的に単為結実させ、着果率を高め、その果実を有核果と同等に肥大させる無核果実作出法を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 1回目のジベレリン水溶剤の処理で果実形質が優れ、無核果率の高い処理濃度は12.5ppmであり、その処理時期は満開後2~3日目である。(表1、表2)。
- ジベレリン水溶剤の2回目の処理で最も果実が肥大し、剥皮が容易で果皮が厚くならない処理時期は満開後14日目である。(表3)。
- 果実肥大促進のために、2回目のジベレリン水溶剤に加用するホルクロルフェニュロン(フェルメット)液剤の濃度は裂果の発生しない5ppmが良い。(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 一回目の処理濃度を12.5ppmより高くすると無核果率が100%で1果重も重くなるが、果皮が厚く剥皮が困難となり、低濃度では無核果率が下がり種子が混入するので処理濃度に留意する。
- 一回目の処理時期が満開後2日目より早いと無核果率は高いが果軸が変形し、満開後3日目より遅いと無核果率が低く、果実も小さくなるので適期処理に努める。
- 一般に無核処理果実は脱粒し易いので、過熟にならないように適期収穫を心掛ける。
- ジベレリン水溶剤、フルメット液剤は浸漬処理で行う。
- 以上のような処理に適した樹相は、ある程度の強樹勢を保つことで効果が安定するので樹勢維持に努める。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
ぶどう
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