促成ナス「筑陽」のマルハナバチによる着果処理と収量・品質

タイトル 促成ナス「筑陽」のマルハナバチによる着果処理と収量・品質
担当機関 福岡農総試
研究期間 2000~2000
研究担当者
発行年度 2001
要約 ナス「筑陽」の促成栽培で3月から6月にマルハナバチの放飼を行う場合、ホルモン処理と同程度の結果率・肥大速度・収量が得られる。マルハナバチでの着果は、果長が短く果肉がやや硬くなるが、曲がり果の発生が少なくなる。
キーワード 促成ナス、マルハナバチ、結果、肥大
背景・ねらい ナスの促成栽培では合成オーキシン剤の単花処理により着果を促進し、収量・品質を維持しているが、単花処理に多くの労力を要している。そのため、花数が多く花粉が発芽しやすい3月から6月にマルハナバチの導入が行われているが、マルハナバチを導入した場合の収量や果実品質には不明な点がある。そこで、3月下旬以降の着果処理方法と着果・収量・品質の関係を明らかにすることにより、マルハナバチの利用技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. ナスの促成栽培で3月から6月にマルハナバチの放飼(以下、マルハナバチ処理)を行った場合の結果率および肥大速度は、ホルモン剤の単花処理(以下、ホルモン処理)と同程度である(図1、図2)。
  2. マルハナバチ処理では、ホルモン処理と同程度の収量が得られ、曲がり果の発生が少なくなる(表1)。
  3. マルハナバチ処理では、果皮の硬さはホルモン処理と同等であるが、果長が短く、果肉が硬くなる傾向が見られる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 促成ナスにおいて省力化のための栽培技術として活用できる。
  2. マルハナバチは3月下旬に導入する場合、45日程度で巣箱を更新する。また、巣箱内が高温にならないように日除けを行うとともに、ハチが農薬の影響を受けないようにする。10a当たり巣箱数は2箱程度とする。
図表1 221783-1.jpg
図表2 221783-2.jpg
図表3 221783-3.jpg
図表4 221783-4.jpg
カテゴリ 病害虫 栽培技術 省力化 なす 農薬 マルハナバチ

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