タイトル |
サトイモ「石川早生」種芋の分割利用 |
担当機関 |
沖縄県農試 |
研究期間 |
2000~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
サトイモ「石川早生」栽培において、種芋として、30g/個以上のイモを2分割したもの(1片重15g以上の分割片)の利用が可能であり、種苗費を1/2に軽減できる。
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キーワード |
サトイモ、種芋、分割利用
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背景・ねらい |
沖縄県におけるサトイモ栽培は、本土端境期出荷体系が主流で市場での評価も高いが、種芋が9万円/10aと高価で、特に八重山地域では更新期間が3年程度と短いため、種苗費の負担が大きい。そこで種芋の分割利用の可能性について検討し、種苗費の軽減を図る。
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成果の内容・特徴 |
- 種芋を4分割(1片重11~15g)して利用すると、無萌芽、多萌芽などの萌芽異常が多発するが、2分割(1片重15g以上)して利用すると、慣行並の正常萌芽率(84~95%)が得られる(図1)。
- 種芋を4分割(1片重11~15g)して利用すると、規格品収量が210kg/10a程度と大幅に低下するが、2分割(1片重15g以上)して利用すると、800~950kg/10a程度と十分な収量が得られる(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- イモは頂芽を中心に縦方向に分割し、ベンレート100倍液等で殺菌後、バーミキュライト床で催芽する。催芽中は床土が常に軽く湿っている程度に灌水し、水はけに留意する。
- 多萌芽のものは1本を残して芽かきし、本葉が出る直前から1枚出た頃(催芽から20~25日後)に定植する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
栽培技術
さといも
出荷調整
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