タイトル |
白花で早生のデルフィニウム新品種「ポラリス」 |
担当機関 |
宮崎総農試 |
研究期間 |
1999~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
花色が緑白色で切り花形質、開花期ともに揃いの優れるF1品種「ポラリス」を育成した。
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キーワード |
デルフィニウム、緑白色、F1品種
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背景・ねらい |
花色および生育の揃いの良い新品種の育成に取り組み、これまで4品種のF1品種を育成した。さらに、白色系品種の要望があったことから、白花のF1品種の育成に取り組んだ。
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成果の内容・特徴 |
1987年にドワーフパシフィック系白花系統の中から選抜し、育成した種子親系統と1994年にドワーフパシフィック系紫花系統の中から選抜し、育成した花粉親系統間とのF1を1999年8月~2001年6月にかけて能力検定を行った結果、品質が優れ各形質も均一であった。
- 草型は直立型で草丈は中である。茎の分枝性は少ない。
- 花序の長さは中で小花が密に付く。八重咲きで花冠は大きい。がく片数は13枚と多く、全形は長楕円形である。最外層がく片、最内層がく片の主要な色はともに緑白色(日本園芸植物標準色票カラーチャート4901)である(表1)。
- 到花日数は短く、暖地の促成栽培では定植後約85日で開花する。採花期間は20日程度である(表2、表3)。
- 切り花長は、暖地の促成栽培では100~110cmである。また、小花数、花穂長等の切り花形質の揃いも優れている(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 適性作型、地域は特に定めないが、促成栽培に最も適する。
- 生育が従来の品種に比べて非常に早いので、促成栽培、特に年内出荷の作型ではボリュームを確保するために大苗を利用する。
- 開花が斉一なので、収穫・出荷労力を考慮した作付けや栽培管理を行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
カラー
栽培技術
出荷調整
新品種
デルフィニウム
品種
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