タイトル |
切り花類養液栽培における低コスト培地 |
担当機関 |
沖縄県農試 |
研究期間 |
1998~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
キクの養液栽培において、クリンカアッシュ、川砂の両培地はアクアフォームやパミスサンドなどの既存培地と同等の収量、品質の切り花を生産できる。また、ガーベラ、宿根スターチス、ソリダゴ等の宿根草類やオンシジュウム、デンファレ、エピデンドラム等の洋ラン類も栽培でき、切り花類の低コスト培地として利用できる。
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キーワード |
クリンカアッシュ、川砂、養液栽培、切り花類、低コスト培地
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背景・ねらい |
本県の切り花類の養液栽培にはロックウールによるバラ栽培があるが、初期投資額が大きいため、一部でしか普及していない。また、近年、洋ラン経営の厳しさから品目転換を志向する農家が増加傾向にあるが、それらの農家は資本力に乏しいため、再投資が困難である。そこで、既存の栽培施設やベンチを利用した低コスト養液栽培のための培地を選定する。
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成果の内容・特徴 |
- 輪ギク「精興の秋」の切り花品質は、クリンカアッシュ、川砂、混合Aで優り、収量はミスサンドが優ったが、70cm以上の収量が多かったのはクリンカアッシュ、川砂の順である(表1、図1)。
- スプレーギクの「セイプリンス」では、川砂、クリンカアッシュの両培地ともに既存培地のアクアフォームと同等の切り花品質である(表1)。
- 宿根草類のガーベラ、宿根スターチスでは切り花品質は川砂が、収量はクリンカが優り、ソリダゴでは品質、収量ともにクリンカアッシュが優った(表3)。
- 洋ラン類のオンシジュウム、デンファレ、エピデンドラムの各品目とも、切り花品質、収量ともにクリンカアッシュが優った(表3)。
- 培地の調達価格は既存培地のアクアファームの1、890千円、パミスサンドの1、680千円に対し、クリンカアッシュが41千円/10a、川砂が182千円である(表2)。
- 切り花類の生育・品質・収量や培地の調達コストなどを総合的に判断するとクリンカアッシュ、川砂が低コスト培地として優れている(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
クリンカの原材料の石炭は中国、豪州、インドネシアから輸入されており、炭種によりpHが異なるのでpH6.5~7.5の範囲のものを利用する。また、処理途中で海水が含まれるので除塩する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
ガーベラ
きく
くり
経営管理
コスト
宿根スターチス
ソリダゴ
低コスト
ばら
養液栽培
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