タイトル |
ファネル型市販乾式トラップのハリガネムシ成虫捕獲への適用 |
担当機関 |
沖縄県農試 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
乾式トラップのハリガネムシ成虫捕獲性能を検討した結果、従来の水盤式性フェロモントラップと同等あるいはそれ以上の虫を誘殺した。本市販トラップの適用により、設置および管理の軽減と防除効果の向上が期待される。
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キーワード |
サトウキビ、ハリガネムシ、ファネル型市販乾式トラップ、水盤式性フェロモントラップ、管理の軽減、防除効果
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背景・ねらい |
サトウキビの重要害虫の1つであるハリガネムシ(サキシマカンシャクシコメツキ,オキナワカンシャクシコメツキ)は,サトウキビ根茎部の芽子を食害することにより欠株・不萌芽をもたらす。現在,合成性フェロモンを用いた成虫の大量誘殺および交信かく乱防除が行われている。平成10年度、従来の水盤式トラップより捕獲能力に優れる乾式トラップを開発したが、同トラップは設置に手間がかかるため、大量設置には適さない。このことから、設置しやすくて大量に入手できるファネル型市販乾式トラップでのハリガネムシ成虫の捕獲性能を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- ファネル型-衝突板ありのトラップは、サキシマカンシャクシコメツキでは、水盤式性フェロモントラップより多くの成虫を誘殺し(表1)、オキナワカンシャクシコメツキでは、同程度の成虫を捕獲できる(表2)。
- 水盤式性フェロモントラップより、トラップの設置および管理のための労働力を軽減できる。
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成果の活用面・留意点 |
- ハリガネムシの大量誘殺および交信かく乱法に、また発生予察のモニタリングトラップとして活用できる。
- トラップは地表に置いた状態で、風で倒伏しないようしっかりと固定する。
- 収穫前の圃場においては、圃場周縁部に、同様に設置する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
害虫
さとうきび
性フェロモン
防除
モニタリング
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