タイトル |
パイナップル花樟病菌の簡易接種方法 |
担当機関 |
沖縄農試 |
研究期間 |
1998~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
パイナップル花樟病の接種方法は、パイナップルの生育ステージにより異なる。開花期の無傷噴霧接種で収穫時には病徴が再現されるが、有傷接種は果実肥大期が適しており、約1か月後の収穫時には病徴が再現される。肥大期の熟度は1/4熟果実が最も良く、接種部位は中央部分が良い。
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キーワード |
パイナップル、花樟病、無傷噴霧接種、有傷接種
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背景・ねらい |
沖縄県ではパイナップルの需要拡大を図るため、優良品種の育成が行われているところであるが、果実内部に発生する病害の花樟病の発生は、生果用品種育成を行う上で障害となっている。そこで、花樟病菌の簡易検定方法の一手段として有効な接種方法について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 開花期に接種方法を変えて病徴再現を実施したところ、有傷接種では非常に低い発病であるが、無傷噴霧接種では発病率が高く、病徴が再現される(表1)。
- 花樟病の発病に対する品種間差は、接種源に関わらず「N67-10」に比較して「ハニーブライト」では発病率、発病程度とも高い。特に、病原菌噴霧接種では全果発病し、花樟病に弱い品種である。接種源には、病原細菌をYDC培地およびMMG培地に培養後、10ー4に希釈した懸濁液を用いる方法が最も良いが、罹病果実の果汁を用いた噴霧接種でも60~70%の発病は認められることから、病原細菌を確保できない場合には、本手法の利用も可能である(表2)。
- 生育ステージ別では、開花初期、中期、後期、終了後の有傷接種では発病率は低い。しかし、果実肥大期に接種を行うと病徴が再現される(表3)。
- 適熟果実および1/2熟果実は接種後腐敗を生じるのが多く発生し、病徴の確認が困難になる場合がある。しかし、1/4熟果実では、接種後判定を行うまでの日数が短ければ発病程度は軽いが、接種後28日目には発病程度3であることから、接種に適すると考える。また、接種を行う部位は、発病率、発病程度から果実中央部付近が良い(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本検定方法は、耐病性品種選抜の中に組み込むことが可能である。
- 病徴再現に最も良い接種時期は春実収穫栽培体系である。
- 接種1か月程前から液肥追肥を行うと、病徴は再現しやすい。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
馬
栽培体系
需要拡大
耐病性品種
パイナップル
品種
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