タイトル |
ヒュウガナツの大量長期貯蔵技術 |
担当機関 |
宮崎総農試 |
研究期間 |
2001~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
鮮度保持フィルムグレードB又は、キュウリ出荷用フィルムにM~L玉20果を入れ、開口部を折りたたんで包装し、摂氏5度の低温で貯蔵すると、内容成分などの減少が少なく4ヶ月程度の長期貯蔵が可能である。
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キーワード |
ヒュウガナツ、フィルム包装、低温貯蔵
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背景・ねらい |
ヒュウガナツは通常4月までに収穫・出荷が終了するが、需要の見込まれる夏場における出荷体制を確立するため、長期貯蔵が可能となるMA包装資材の検討を行う。
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成果の内容・特徴 |
- 重量歩留まりは、キュウリ出荷用フィルム(以下フィルムKとする)及びピーマン出荷用フィルム(以下フィルムPとする)区で高くなる。これに対し鮮度保持フィルムグレードB(以下フィルムBとする)区は低くなるが、無処理区に比べかなり高い(表1)。無処理区では、67日目に果実表面の萎凋による軟化が現れるが、包装区では認められない。
- 貯蔵中、果面障害のこはん症の発生がみられ、フィルムP区で22.7%と高くなるが、他の区では1割程度の発生にとどまる(表2)。
- クエン酸含量は、2ヶ月で約90%、4ヶ月で70~80%程度を保持できる(表3)。
- 貯蔵終了後、包装資材から開封した後の管理では、概ね摂氏27度下の常温放置より摂氏10度での低温管理でクエン酸含量の減少を抑制することができる(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- フィルムの寸法は、20果当たり50~47cm×42cm・マチ13cmである。
- 雨天時及び雨天直後以外の収穫果で手選果したM~L玉の大きさの充実した傷のない果実を用いる。
- 貯蔵は包装資材の封を開けたまま冷却し、十分に品温が低下したのを確認して、包装資材の開口部を折り畳んで貯蔵する。
- 出庫後は、摂氏10度前後の低温管理が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
きゅうり
出荷調整
長期保存・貯蔵
ピーマン
日向夏
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