タイトル |
水稲「あきさやか」の安定生産、品質・食味向上のための窒素施用法 |
担当機関 |
福岡県農業総合試験場 |
研究期間 |
1999~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2002 |
要約 |
水稲「あきさやか」の10a当たり基肥窒素施用量は、同じ熟期の基準より2kg減らし5kgとする。穂肥の施用は、出穂前18日頃に3kg、出穂前10日頃に2kgとする。
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キーワード |
水稲、あきさやか、基肥、穂肥、収量、検査等級、食味
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背景・ねらい |
「あきさやか」は晩生、良食味の新品種で、筑後平坦地での普及が期待されている。「あきさやか」の普及を円滑に行うために、品質・食味を向上させ、安定収量が得られる施肥法を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 「あきさやか」は「レイホウ」に比較して、穂数と1穂籾数(データ略)が多いために、㎡当たり籾数が多い(表1)。
- 「あきさやか」の10a当たり基肥窒素施用量は、「レイホウ」より2kg減らし、5kgとする。基肥窒素施用量を減らすと籾数が減少するため、登熟歩合が高まり千粒重が重くなり収量はほぼ同等で、検査等級と食味が向上する(図1、表1)。また、葉いもちの発生程度もやや低減できる(表1)。
- 「あきさやか」の10a当たり穂肥窒素施用量は、第1回目が3kg、第2回目が2kg、施用時期は第1回目が出穂期前18日頃、第2回目は出穂前11日頃とする。穂肥の早期施用、穂肥窒素施用量の削減および第2回目穂肥の省略は、玄米タンパク質含有率がやや低下するものの食味は向上せず、千粒重が低下し収量が低下する(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 「あきさやか」の品質・食味向上、安定生産のための資料として活用する。
- 晩生種で成熟期が遅いので、早期落水しないよう留意する。落水時期は成熟期前7日頃とする。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
新品種
水稲
施肥
良食味
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